ASKAへの愛を語る 4 めぐり逢い〜黄昏を待たずに〜202号 63 / 101

 


12:10

 

f:id:KimiyoLondon:20180430104745p:plainこんにちは

 

 

Am 5:27

 

父は永眠いたしました

 

4:44頃、病院から父の心拍の数値が下がっていると連絡が入り、駆け付けたけど、

 

私が父の病室へ入る2~3分前に一人で逝ってしまいました。

 

 

まだ額も頰も掌も温かく、眠っているような穏やかで安らかな表情でした。

 

心臓が止まっても、耳はしばらく聞こえているから

 

「よく頑張ったね。ありがとう。お父さん。」

 

と、何度も声をかけました。

 

最後までみてくださった看護師さんが、「一緒に父の体をきれいにしませんか?」と、声をかけてくださり、

 

 

父の身体を全て、ホットタオルで隅々まできれいに拭いてあげて、乾燥しないように、ベビーオイルを塗り、下着も全て着替えさせて、

 

髪をきれいにセットし、顔にファンデーションを塗り、頬にチークを少し入れて

 

最後の旅立ちの準備のお支度まで、父のお世話をすることができました。

 

 

昨日も、父の胸や背中をさすり、手を握り、

 

 

時折、父の傍らの窓のそばにおいたパイプ椅子に腰掛けて手をつないだまま

 

 

病院に行く前に丸善で買い求めた「自選 谷川俊太郎 詩集」を何編か読みました。

 

 

穏やかな柔らかく暖かな日差しの降り注ぐ午後。

 

父と過ごした最後の時間です。

 

 

ありがとう。

 

お父さん。

 

お母さんも、みんなも向こうにいるから、心配しなくても大丈夫だよ。

 

お母さんが迎えに来てくれるよ。

 

 

後のことは心配しないでね。

 

 

 

 

ありがとう。お父さん。

 

 

 

 

あのひとが来て       谷川俊太郎

 

 

あのひとが来て

 

長くて短い夢のような1日が始まった

 

 

あの人の手に触れて

 

あのひとの頰に触れて

 

あのひとの目をのぞきこんで

 

あのひとの胸に手を置いた

 

 

そのあとのことは覚えていない

 

 

 外は雨で一本の木が濡れそぼって立っていた

 

あの木は私たちより長生きする

 

そう思ったら突然いま自分がどんなに幸せか分かった

 

 

あのひとはいつかいなくなる

 

私も私の大切な友人たちもいつかいなくなる

 

でもあの木はいなくならない

 

木の下の石ころも土もいなくならない

 

 

 

夜になって雨が上がり星が瞬き始めた

 

時間は永遠の娘  歓びは悲しみの息子

 

あのひとのかたわらでいつまでも終わらない音楽を聞いた

 

 

13:22